人口減少・少子高齢化が深刻化する昨今、大都市・地方都市に拘わらず都市のあり方が問われています。時代に適応するか、取り残されるかの岐路に立たされた都市を、適正な方向へと導くことができるのも我々の仕事です。
私の専門分野は“都市計画・まちづくり”と“造成設計”です。前者は都市の将来像を描き、共有し、その実現に向けて具体的な施策を検討するもので、これまでに駅周辺のにぎわい創出や、郊外住宅団地の再生等をテーマとした計画策定に取り組んできました。後者は公園や産業団地等、あらゆる都市施設の面的な整備を行うための設計で、敷地形状の検討から排水路や舗装、ファニチャー等の細かい仕様設定まで行います。
提案次第で、自分のアイデアをダイレクトに計画へ反映させることができるのが大きな魅力です。自らが計画・設計に携わった公園で、子供たちが楽しそうに遊びまわる風景をみると感慨深いものがあります。
大学で都市計画を学んでいた私にとって“造成設計”という単語は初耳であり、自分に務まるか不安でした。しかし、造成設計は都市計画・まちづくりの延長線上にあり、どちらかがうまくいかなければエンドユーザーである住民の生活を豊かにするものにはなりません。計画から設計まで、ソフト・ハードの両面から関わることができるのも当社ならではの大きなやりがいだと思います。