私は、道路交通部の道路グループに所属しており、主に道路設計の仕事をしています。
言葉のとおり、「道路」を「設計」する仕事ですが、その内容はかなり幅広いです。
私が最初に携わった仕事は、国道沿いに延長7.5mの歩道を設計する仕事でした。最初は「たった7m」などと思っていましたが、「道路規格はどう決めるのか」「現地状況からわかることは何か」「水路沿いに設置するけど関係者との協議は必要か」など、歩道を設計するために必要となる知識、考えなければならないことはとても多く、無知識の私にとっては非常に長い7mとなっていきました。思うようにいかないことは多くありましたが、先輩方に助けていただき、やっとの思いで設計図を作り上げることができました。そして、私が設計した歩道は社会人3年目を迎えた春に完成しました。幸いにも私の生まれ育った地元の国道沿いにあり(しかも実家から徒歩圏内)、実際にできた「たった7mの歩道」を見たときはとても感動したことを覚えています。
この初めての仕事から学んだことは、普段全く気にしていなかった1つ1つの道路の構造に、私たちコンサルタントの知識や技術が詰め込まれているということです。このように、気づかないところでみなさんの安全を守り、豊かなくらしを陰ながら支えているといった点に、コンサルタントとしてのやりがいを感じています。
これからも知識を習得し研鑽していくことで、人々の生活につながる技術者に成長していきたいと思います。
