津和野町日原は、清流高津川が流れる山間にある町です。日原の中心商店街ににぎわいを取り戻し、日原の魅力、にぎわいを発信できる拠点施設となることを目指して、日原にぎわい創出拠点「かわべ」は整備されました。
子供からお年寄りまで覚えやすく、耳にしただけでロケーションをイメージできる。川辺には魚や鳥、虫や人々の営みなど、多様な生き物が集う。それと同じように内外から様々な人が集う「高津川」の「ベース(拠点)」になるように。カフェや図書館を個別に呼ぶ際にも「川辺のカフェ」「川辺の図書館」と呼べると気持ちがいい。
子育て世代が、高津川の風情を味わいつつ、集う場所。川の三本線は、親子づれも意味し、高津川のほとりにある(be)施設であることをPOPに表現しました。
日常を楽しくし、またイベントなどの非日常でも存在感を持つ。そんな場所を目指す“勢い”も表しています。
津和野町内には、2つの図書館があります。日原図書館は、建設後かなりの年数が経過しており、若年層の都市部への流出や、高齢者が増加するなどの社会状況を踏まえた上での施設の修繕・改修が課題となっていました。
そこで、「にちはら賑わい創出」事業の一環として、日原図書館を移転し、日原にぎわい創出拠点「かわべ」と合わせて、新たに整備されました。
当社は、隣接する古民家再生のカフェ棟との一体整備をめざし、デザインやコンセプトを共有した日原図書館の基本設計を行い、令和2年度しまね建築・住宅コンクールの「優秀賞」を受賞しました。
日原にぎわい創出拠点「かわべ」のHPより