Analysis

防災・減災

堤体PSアンカー工法による堤体補強(耐震化)設計 安定性に課題のある小~中規模のダムの対策工法

主な内容

 建設年代の古い重力式コンクリートダム(以下:ダム)は、現行基準で定められた安定性を満たしていないことが考えられます(安定上の課題)。このため、順次堤体の補強が検討されています。
 安定を確保するための対策工としては、堤体の下流面もしくは上流面にコンクリートを腹付けする増厚工法(以下:増厚工法)が一般的です。
一方で、建設年代の古いダムは堤体表面が石積みで、景観がすぐれていることもあり、増厚工法の採用に制限がかかることもあります(対策工法の課題)。
 また、貯水池の運用が必要な場合、上流面への増厚工法は困難となります。(施工上の課題)
堤体 PSアンカー工法とは、堤体表面からの岩盤定着によってダム堤体を固定することで転倒や滑動に対る安定性を向上させる工法であり、上記の課題を解決するための工法の一つです。

業務事例・論文発表・研究実績など

問合せ先

河川砂防部 TEL 082-256-3348