維持・管理

海面処分場跡地の高度利用化を実現 海面処分場の遮水性能に影響を与えない基礎杭打設方法の紹介

主な内容

 わが国の大都市圏の多くでは大規模な海面処分場が海面に立地しており、その立地場所から、廃棄物が埋め立てられた後の土地は利用価値が非常に高いと考えられ、工業・商業用地等として有効活用することが望まれます。
 海面処分場跡地を工業・商業用地等として有効活用する(大規模建築物等の建設を行う)には、基礎杭の打設が必要です。しかし、海面処分場の底面遮水層を貫通するような杭打設の実例は数例にとどまっており、工法の開発及び杭打設に関するマニュアル類の整備が望まれていました。こうした中、2019 年 3月に、中電技術コンサルタント(株)が事務局として参画した「港湾における管理型海面最終処分場の高度利用の指針」が発行され、海面処分場の埋め立て後の土地を対象とした海面処分場の底面遮水層を貫通する基礎杭の施工にあたって、必要となる事前調査、施工方法、事後のモニタリング等がとりまとめられたことで、海面処分場跡地における有効な土地の活用が可能となりました。

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問合せ先

交通・都市本部 都市整備部  TEL 082-256-3352