
維持・管理
トンネル維持管理における施工時地盤情報の活用方法 施工時に取得・蓄積した地盤情報を維持管理に活用
主な内容
トンネルの維持管理において,重要な要素として「施工時の地盤情報の把握」および「支保構造の記録」があります。トンネルの覆工コンクリートに生じた変状が,どのような支保構造において,地山性状や地下水や湧水の状況が施工時にどうであったかを把握することで,変状原因の推定の大きな判断要素となります。
しかしながら,現状では施工で入手された地盤情報が,調査および設計時点で作成されたトンネル地質データに充分にフィードバックされておらず,維持管理へ活用されることが少ないのが実態です。
このような状況において,中電技術コンサルタント(株)は,施工で得られた切羽の地盤情報を効率的に収集・整理できる「トンネル切羽観察アプリ」を開発し,設計時点で作成する3次元トンネルCIMモデルとアプリとの連携により施工時地盤情報を簡単にフィードバックしてトンネル維持管理に活用する取り組みを実施しています。
業務事例・論文発表・研究実績など
- 休山改良休山トンネル長迫工事【株式会社奥村組 平成27年度】
(切羽観察アプリと3次元トンネルCIMモデルの連携による活用) - 長門俵山道路大寧寺第 3トンネル南工事【飛島建設株式会社 平成27年度】(切羽観察アプリの活用)
- 国道106号小山田地区道路工事 導入予定【飛島建設株式会社 平成29年度】(切羽観察アプリの活用)
- トンネル切羽観察アプリの開発とビッグデータ化への試み【土木学会第71回年次学術講演会】
問合せ先
道路交通部 TEL 082-256-3496