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日本川紀行

第3回 安野から加計へ

安野から加計へ(第3回、9月9日)

 遡上行も3回目となり、今回から新たに加計駐在中の岩田や、都市施設部の濱田が話を知って参加し、実家が筒賀村で建設業を営み今回コース中に建設省表彰を受けた現場があるという総務部の河野もメンバーに加わり、総勢20名でJR安野駅前を出発した。

 今回コース中には、安野・吉ヶ瀬と発電所があり、CECが何らかの形で業務を行なってきている。又、近年「魚の遡る太田川」の再生を目指し太田川の発電及びかんがい等の堰への魚道設置が進み、津伏堰や吉ヶ瀬(発)前の久日市堰には、最新技術によるCEC設計の魚道が設けられている。水内川合流部(大前地区)では、道路・橋梁部による道路改良計画(橋梁架替)があり、水工部が河川への影響を中国電力南原ダム直下流で水理模型実験により検証中でもある。加計町には、建築本部による町の体育館や、その進入路として道路・橋梁部が設計した小規模な斜張橋もある。

 その他CECが発足頃に計画・設計した簡易水道等、今回の見学・研修の場所や施設は豊富だが主な状況は次のとおりであった。

(1)津伏堰・久日市堰魚道

写真:林による魚道そもそも

(津伏堰魚道)

 津状堰は間野平(発)の取水堰であり、久日市堰は、吉ヶ瀬(発)の減水区間に補償堰として設けられた、かんがい堰である。  津伏堰には、流出した昔の魚道に変えて堰中央部に、CEC設計の日本有数の大型デニール式魚道があり、全員で太田川に入って魚道地点まで行き、設計を担当した林から説明を聞いた。久日市堰にも、CEC設計の屈折式アイスハーバー型魚道が設置済であり、魚の遡る太田川の復活(河川環境再生)に貢献している。

(2)加計(発)改造現場

 加計(発)は、老朽化した水車・発電機の取替を始めとして、1994年以来改造工事がなされており、岩田が現場監理駐在している。今回から参加の岩田から、現地で工事状況と現場体験の苦労と楽しみを聞いた。

写真:岩田による現場そもそも

(加計発電所工事現場)

 この工事現場の直上流には滝本ダム及び滝本・滝山川の両発電所が、直下流には水工部の小笠原が計画・設計・現場監理を担当した安野 (発)滝山川取水えん堤があり、ベテラン技術者から発電の仕組みや中国電力の太田川水系一貫再開発等の説明を聞き、先人の苦労と喜びを偲ぶと共に見識を広める事が出来た。

 この日は折しも中秋の名月であり、参加メンバー唯一の女性である久保嬢を肴に、月見を洒落こむ秘かな企てもあったようだが、あいにくの曇り空で、かぐや姫は若者の車に便乗してさっさと帰ってしまった。

 前回から癖になった、行程終了後の缶ビールによるささやかな乾杯で、今回の反省と次回の概略行程を話し合いJR加計駅を後にした。

 今回からの行程見直しにより、第3回の遡上距離は約15kmであった。 

(文中敬称略、続く
(組織名称、所属部署は当時のもの)