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2013年度 土木学会関西支部技術賞を受賞しました。

【業績】:「栗平地区河道閉塞に対する仮排水路及び暗渠排水管による越流防止策」

【受賞者】:国土交通省近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所

       大成建設株式会社関西支店

       大成建設株式会社本社・技術センター

      中電技術コンサルタント株式会社

 2011年9月に上陸した台風12号により栗平地区に発生した天然ダム(閉塞高約100m、縦断方向750m、下流面の勾配約50%の急斜面)の越流による決壊防止対策は現地までの陸路がなく、限られた機械で仮排水路の設計施工を翌年の出水期までに完了する必要があった。

 この仮排水路は3度の台風には耐えたが、2012年9月の台風17号により半壊流出した。しかし、仮排水路が残存していたため、下流域への土砂流出を最小限に抑えることができ大規模な崩壊には至らなかった。

 その後、半壊状態にあった仮排水路に代わる排水路の構築が次の出水期までに必要となり、天然ダム内に国内で初めて推進工法による暗渠排水管を設置するための調査・計画・設計を行い、施工された。現在、この暗渠排水管は確実に機能し、天然ダムの安定性を確保している。

 本業績では、土砂ダム崩壊を阻止した土木工学的意義の大きさや、その困難の克服と復興に寄与した点、また早期対応と工期短縮、さらに安全性の確保を確実に実施したこと等が、その技術全体として評価された。

栗平河道閉塞の状況(台風17号による侵食)

写真提供:国土交通省近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所

天然ダムに適用した推進工法(岩盤対応型推進工法の掘進機)

写真提供:大成建設株式会社関西支店