トンネル切羽観察アプリケーションの紹介
中電技術コンサルタントはICTにより
トンネル切羽観察を支援します
従来の課題
トンネル観察記録は紙書類での受け渡しが主体であり、竣工後には発注者や施工者の倉庫に眠っていたり、場合によっては廃棄されていることもあるなど、貴重な記録が十分に活用されていませんでした。
これらの記録を電子化すれば、維持管理や近接トンネル設計施工における有用な情報として活用することが可能となります。
中電技術コンサルタントの提案
無償のアプリ※1) により、タブレットやスマホを用いて切羽の特徴をタップしていくだけで、その場で切羽評点を表示し、切羽観察記録の帳票が作成できます。
記録はデジタル化されますので、事務所に持ち帰って仕上げることも可能です。帳票は道路トンネル技術基準仕様で作成されますが、パソコンに取り出す際はExcel帳票となりますので、お好みの様式に変更も可能です。
※1) Appleの App Storeからダウンロードください。利用条件はApp Storeの規約に準じています。現時点ではiPadおよびiPhoneに対応しています。(iPadを推奨します)。今後、Android版のリリースを予定しています。
サーバーを介したトンネル切羽観察記録の保管、関係者間でのデータ共有、およびサーバアプリケーション編集結果とクライアントとの同期による最新データの共有については、施工補助支援業務として別途契約が必要です。
サーバ版はご契約ユーザごとにデータ管理します。ご希望の方は、次の電話番号よりお問い合わせください。
お問い合わせ先電話番号
<道路交通部>直通 TEL 082-256-3496
トンネル切羽アプリサーバ利用規約
本サービスは、クラウド上のサーバに切羽データを保管しWebシステムからアクセスすることで情報共有を可能とするものである。当社は、当社と技術支援契約(以下、「本契約」という)を締結し、以下の事項について了承した者に対し本サービスの利用を許可する。
- (1) 本サービスの利用者は、当社と本サービス内容を含む技術支援契約を締結した者(以下、「契約者」という)および、契約者が利用を許可した関係者(以下、「利用者」という)に限る。
- (2) 当社は契約者に本サービス利用のためのIDとパスワードを発行する。
- (3) 契約者ならびに利用者は、当社が発行したIDとパスワードを適切に管理する。
- (4) 契約者および利用者が本サービスを利用できる期間は本契約の契約期間内とし、契約期間終了後はサーバへのアクセスは不可とする。
- (5) 契約者および利用者がサーバ上に保管したデータは契約者の責任のもと管理すること。
- (6) 当社は、サーバ及びサーバシステムの不具合、障害、瑕疵に関わらず本サービスの利用により発生した損害に対して、一切の責任を負わない。
- (7) 当社はWebシステムの修正義務を負わない。
切羽観察状況
施工管理補助
ICTによるトンネル切羽観察の高度化
切羽観察においても i-Constraction※1)を具体化します。
特徴1《観察記録作業大幅削減による生産性向上と切羽作業時間短縮による安全性向上》
- タブレットのタップだけで切羽評点を表示、切羽前作業を大幅に短縮します。
- 提出帳票をその場で自動作成するので資料作成時間を大幅に短縮できます。
特徴2《発注者、施工者それぞれの施工管理を支援》
- 明るい画面、拡大表示、防水※4)のため、トンネル内作業には最適なツールです。
- 経験の少ない観察者支援のため切羽の一般的な地質的特徴をガイド表示します。
- 切羽性状が似ている過去の観察記録を参照することで入力作業を省力化できます。
特徴3《切羽性状まで保管できるため点検・補修設計時の地盤情報として活用可能》
- 総合評点だけが記載される従来観察記録と異なり、評価項目毎の評価すべてが記録されます。
特徴4《発注者、施工者相互の観察記録の迅速な共有が可能》
- 関係者にID・PWを発行しWEB上でデータを閲覧できます。(竣工時にデータを納品します)
特徴5《地盤ビッグデータ作成ツールとしての活用》
- 過去の切羽評点との類似性を地盤種別、地域種別毎に統計的に定量評価する機能を開発中です。
- ※1)i-Constraction:生産性向上と安全性向上、施工記録の維持管理への活用、ビッグデータ構築によるさらなる効率化推進などを目指す国土交通省の取り組み。
- ※2)中電技術コンサルタント株式会社が無償提供しているiPad、iPhoneアプリ
- ※3)使用期間中は別途技術支援業務の契約が必要になります。
- ※4)防水仕様とするためには防水カバーが必要です。
切羽観察記録保管の重要性
近接トンネル設計および施工での活用
地山の健全性や湧水状況等の地盤情報、採用支保パターン、補助工法の参照
維持管理における活用
覆工、路面(盤膨れ)、漏水等、各種変状の原因推定
切羽評点 結果の検証データとしての活用
⇒切羽評点データ蓄積・統計処理により切羽評価の過去実績との対比、現状の評価区分の検証および見直し(トンネル管理者)
切羽観察記録の課題と対策
アプリの概要
アプリの主な機能「まとめ」
- 明るい画面で文字拡大!トンネル内で快適操作
- 防水ケースで水にも強い
- 岩種毎の一般的特徴をガイド
- 画面をタップするだけでその場で評点表示(評価区分は0.5刻み)
- 現場で写真上にそのままスケッチできる
- その場で帳票完成 →Excel掃出しでパソコンで編集可能
- 施工者毎の独自様式にマクロ変換(要協議)
機能一覧
機能 |
サーバー連携 |
なし |
あり |
切羽評価のタップ入力・評点自動算出 |
○ |
○ |
切羽写真への文字・線・記号入力 |
○ |
○ |
切羽観察記録帳票作成(EXCEL形式) |
○ |
○ |
データ取り出し(iPad→パソコン) |
○ |
○ |
データ連携(パソコン⇔サーバ⇔iPad) |
× |
○ |
切羽写真トンネル形状への切り出し |
× |
○ |
切羽観察記録帳票のマクロ変換 |
× |
○ |
WEB閲覧によるデータ共有 |
× |
○ |
入力データ統計解析(開発中) |
× |
○ |